ムシムシ暑い日が増えてきましたね…もうすぐ暑い夏がやってきます。
今回は、この時期に多くのワンちゃんが直面する外耳炎についてお話しします。
ご自宅のワンちゃんが耳をかゆがったり、頭を振ったりしている場合、外耳炎の可能性があります。
この記事では、外耳炎の基礎知識から治療法について詳しくご紹介します。また、オトスコープという便利なツールについても触れますので、ぜひ最後までご覧ください😊
☆ 犬の外耳炎の基礎知識
外耳炎は、犬の耳の外耳道に炎症が生じる病気です。主な症状としては、耳をかゆがる、頭を振る、耳が臭う、耳アカが増える、などがあります。
原因はさまざまで、アレルギー、寄生虫、細菌やカビの感染、耳に入った異物などが挙げられますが、多くの場合複数の原因が関与しています。外耳炎を放置すると、慢性化して治りにくくなることがありますので、早めの対処が重要です。
☆オトスコープの役割
オトスコープは、耳の中を観察するための医療機器です。オトスコープを使うことで、耳の奥までしっかりと確認でき、外耳炎の早期発見や適切な治療が可能になります。使い方は簡単で、耳に優しく挿入し内部を観察します。定期的なチェックにより、外耳炎の予防にも役立ちます。
↓耳道をオトスコープで観察した時の実際の映像がこちら↓
☆外耳炎の治療法
外耳炎を発症した場合、早めに獣医師に相談することが大切です。耳の検査を行い、適切な治療法を提案します。点耳薬(耳の中に入れる薬)を使うことが多いですが、自宅でオーナーさんに点耳してもらうタイプの他に、病院で獣医師が点耳すると1週間、もしくは1ヶ月間効果が持続するタイプの薬もありますので、ご家族の負担を減らすこともできます。また、耳の洗浄や、特定の食事療法を推奨する場合もあります。
☆自宅でのケアと獣医師のサポート
自宅での耳のケア(掃除や洗浄)が必要かどうかは、ワンちゃんの耳の状態によって異なります。特に綿棒などで耳道の奥を掃除しようとすると、耳垢を奥に押し込み逆効果になることがあります。必ず獣医師にご相談ください。
また外耳炎を繰り返している場合、悪化時の治療だけではなく、落ち着いている時も定期的に点耳薬を使う治療(プロアクティブ療法)や、主な原因であるアレルギーの治療を組み合わせて行うこともあります。繰り返す外耳炎にお困りの場合、一度ご相談ください。
まとめ
犬の外耳炎は、早期発見と適切なケアで予防や治療が可能です。オトスコープを使った定期的なチェックや、日常的にご自宅で耳の観察をしていただくと早期発見に有効です。ワンちゃんが外耳炎の症状を示した場合は、すぐに動物病院にご相談下さい。