【犬・猫のかゆみ】それって病気のサインかも?代表的な皮膚トラブルと対処法

「最近、耳をかく回数が増えた」「お腹の毛が抜けて赤くなってる」
そんな様子が見られたら、もしかしたら皮膚の病気が関係しているかもしれません。
ワンちゃんやネコちゃんが「かゆみ」を感じる原因はさまざまですが、放っておくと悪化してしまうことも…。今回は、代表的な病名を挙げながら、注意したいポイントをご紹介します。
💡よくある皮膚の病気とその特徴
■ 外耳炎(がいじえん)
症状: 耳をよくかく、頭を振る、耳が臭う
細菌やマラセチア(カビの一種)の繁殖、アレルギー(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)、異物が入ってしまうこと等が原因で炎症が起こります。垂れ耳の犬種(コッカースパニエルなど)に多く見られます。
➡治療は、耳の洗浄とお薬の投与。繰り返すこともあるため、早めの対処が大切です。
■ アトピー性皮膚炎/食物アレルギー
症状: 顔・耳・足先・お腹のかゆみ、赤み、脱毛など
アトピー性皮膚炎は環境中のアレルゲン(花粉、ハウスダストなど)に対してアレルギー反応を起こし、慢性的なかゆみが続きます。一方、食物アレルギーは特定の食物に反応して皮膚のかゆみを起こします。特に若齢の犬で発症しやすい病気です。
➡継続的なケアが必要で、スキンケア、内服薬、食事療法などを組み合わせて治療します。
■ 膿皮症
症状:体のかゆみ、カサカサ、赤み、かさぶたなど
皮膚の常在菌であるブドウ球菌が過剰に増えることで皮膚に炎症を起こします。特にワンちゃんでよく見られる病気です。ワンちゃん同士でうつることはありません。繰り返す場合は基礎疾患(アレルギー性皮膚炎、内分泌疾患など)があることも多いです。
➡スキンケアや外用療法、内服薬で細菌を減らします。基礎疾患がある場合はそちらも同時に治療します。

■ ノミアレルギー性皮膚炎
症状: 背中から尾のつけ根にかけて激しいかゆみ、脱毛
ノミの唾液により強いアレルギー反応を起こします。1匹でもノミがいるだけで症状が出るため、完全な駆除と予防が大切です。
➡ノミの駆除薬(スポットタイプ、飲み薬など)で対応します。室内の掃除も重要です。
■ 皮膚糸状菌症
症状: 円形の脱毛、フケ
皮膚糸状菌というカビが毛に感染することで脱毛します。猫ちゃん(特に子猫)でよく見られます。感染力が強く、人間にもうつることがあるため要注意。
➡抗真菌薬の外用や内服で治療します。感染が広がらないよう、環境の消毒も必要です。
🔍皮膚トラブルの診断には検査が欠かせません
皮膚のトラブルは見た目が似ていることも多く、正しい診断がとても重要です。当院では以下のような検査を行い、原因を見極めて治療につなげています。
・オトスコープ:外からは見えない耳の奥を観察します
・皮膚スタンプ検査:皮膚の表面の感染症、細胞などを調べます
・抜毛検査:毛を抜いて顕微鏡で詳しく観察します
・ウッド灯検査:特別なライトを当てて皮膚糸状菌がいるか確認します
・アレルギー検査:必要に応じて行う場合があります

⭐️まとめ:かゆみは「我慢させない」が基本です
犬や猫がかゆがるのは、私たちで言う「痛い」「つらい」と同じようなストレスです。悪化すると治療にも時間がかかってしまいます。
「少しかゆがってるだけ」と思わずに、早めにご相談ください。皮膚の状態や体質に合わせた治療・ケアで、ワンちゃん・ネコちゃんの快適な毎日をサポートいたします。