【皮膚科ブログ】第1回 外耳炎
こんにちは!こもれびペットクリニック皮膚科担当の釜田優です😊
今回からよくある皮膚科の病気について、ご紹介していこうと思います。

第1回目は「犬・猫の外耳炎」についてです。
1回目から皮膚の病気じゃない…!!と思われそうですが、実は獣医療の中では耳科・耳の病気は「皮膚科」に含まれます。
この時期増え始める耳の痒み、特にワンちゃんは悩まされることも多いと思いますので、詳しく解説していこうと思います。
どんな病気?
外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」に炎症が起こる病気です。
外耳炎の症状
外耳炎になると、以下のような症状が見られます。
・頻繁に耳をかく
・頭を振る
・耳のにおいが強い
・耳あかが増える
・耳の内側が腫れる
・耳を触ると痛がる、嫌がる
・顔が傾いている

外耳炎の原因
現在では下記の4つの原因が複雑に絡みあって外耳炎を起こしていると考えられています。
①主な原因となるもの(主因)…アレルギー、ミミダニの感染、異物など
②外耳炎の時に炎症を悪化させる原因になるもの(副因)…細菌やカビの感染など
③耳の炎症の発症リスクが上がるもの(素因)…耳の形(垂れ耳や狭い耳道)など
④耳の炎症を重症化させるもの(永続性要因)…鼓膜の異常など
まとめると、外耳炎が起こった時に①主因が必ずあり、②副因により悪化し、③永続性要因により治りにくくなります。③素因がある子は外耳炎が発生しやすくなります。
ワンちゃんではアレルギーが主な原因(主因)である外耳炎はかなり多く、特に若い頃から外耳炎を発症し、何度も繰り返す場合は可能性が高いと思われます。
外耳炎の治療法
当院ではオトスコープ(耳の奥をカメラで観察する機械)を使って外耳道を観察し、今までの経過を踏まえて治療法を決定しています。必要に応じて耳垢を顕微鏡で見る検査を行うこともあります。
・耳の洗浄…細菌やカビを除去するためにも1番大事な処置になります!耳の環境を良くします。
・点耳薬…耳の状況にあった点耳薬を選択します。お家で毎日点耳していただくもの、病院で点耳すると1週間〜1ヶ月効果が持続するものなどがあります。
・内服薬…耳の腫れが強い場合や基礎疾患に対して飲み薬を処方することがあります。
・駆虫薬…ミミダニが寄生している場合は駆虫を行います。
外耳炎って治るの?
外耳炎を治療してもまた繰り返してしまう…というお悩みは多いのではないのでしょうか。
実際外耳炎は治るのか?原因によって、治る場合、治っても再発する場合、治らない場合があります。
原因が異物や耳ダニ寄生など → 治ることが多い
原因がアレルギーなど → 一度治っても繰り返すことが多い
原因が鼓膜や中耳の問題、腫瘍など → 一般的な治療だけでは治らないこともある
耳の洗浄や点耳薬など、一般的な外耳炎の治療だけで治らない場合は画像検査や全身の精査をして、外耳炎以外の問題がないかどうか確認する場合があります。
アレルギーが原因の外耳炎の場合、一度治っても再発を繰り返すことも多いです。その子の状況によってアレルギーを抑える内服薬を使ったり、良くなっても時々点耳薬を使って炎症がひどくなるのを抑える方法(プロアクティブ療法といいます)を行うこともあります。

動物病院で相談してみよう!
ワンちゃんやネコちゃんがお耳を気にしている素振りが見られても、おうちではお耳を触らせてくれなかったり、奥まで観察するのは難しいことも多いと思います。特に外耳炎が起こっているときは耳に痛みや違和感がある場合もあるので、余計に難しいかもしれません。
気になる様子があれば、ぜひ動物病院でご相談ください。必要に応じてお耳のチェック、治療を行います。病院だけで治療が完結し、お家でのケアをしなくていい方法もありますので、ご安心いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
また次回もお楽しみに!