komorebipetclinic’s diary

スタッフが日々感じたことをお伝えしていきます

おしっこトラブル検診

寒くなってくると増えてくるおしっこのトラブル…

おしっこが出づらいもしくは出ない…

何度もトイレに行く(頻尿)…

おしっこの色が赤い(血尿)…など

 

おしっこのトラブルは軽度のものから、命に関わるような重症なものまであります。

特に尿道閉塞といって、おしっこを出す尿道が詰まってしまうと急性腎不全を起こして、最悪の場合亡くなってしまう可能性もあります。

早期に発見することで早い段階で治療を始めることができ、痛みや不快感、苦痛やストレスを軽減することが可能です。

 


おしっこトラブル検診は予約不要です!

ご希望の方はスタッフまでお知らせください。

 

 

 

既におしっこトラブルがある子や、尿石症の子はこちらもご覧ください😊

↓↓

komorebipetclinic.hatenablog.com

ネコちゃんの心臓検診

9月に入り少しずつ涼しい日も増えてきましたね🌾

 

今回はネコちゃんの心臓健診に関してです。

 

 

いきなりですが...

16%

さて何の数字でしょう??

 

実は外見上特に大きな問題はないのにも関わらず、

心臓病と診断されたネコちゃんの割合です。

ネコちゃんの心臓病は肥大型心筋症といって、

心臓の筋肉が肥大してきてしまうタイプの心臓病です。

 

それにしても16%ってちょっと多くないですか?

(100頭中16頭が心臓病...)

 

さらに心臓病と診断されたネコちゃんのうち、

聴診で心雑音が聞こえたのは、なんと4割弱。

つまり残りの6割強は見た目も大きな異常はなく、病院での通常の身体検査等でも

明らかな異常が見られないという状況です。

 

ということは、症状が見られた時に受診する?

残念ながら、心臓病の症状は肺水腫胸水貯留血栓症とどれも致命的なものが多く、

症状が見られた時には、かなり進行していることが多いです。

また必ずしも高齢の子がかかるわけではなく、若齢の子の罹患率も高いです。

血栓症に関してはこちら 

猫ちゃんの心臓病、動脈血栓塞栓症について - komorebipetclinic’s diary

 

そのため、早期発見の方法として心臓のエコー検査をお勧めいたします。

心臓検診では、心臓のエコー検査、血圧検査および心臓のバイオマーカー検査などを組み合わせることにより、心臓病の検出率を上昇させます。

早期に心臓病が発見できることで、心臓病の進行を遅らせたり、心臓の負担を軽減してあげることができます。

 

なかなか普段の生活では気にすることもなく、『心臓病』と聞くと、いつも元気いっぱいな姿からは想像しにくいかもしれませんが、この機会に検診を考えてあげてはいかがでしょうか?

 

当院では心臓病の予防的な治療ができている子も多くおりますので、ぜひ一度、お話だけでも聞きにきてください😊

 

 

ネコちゃん専用LINEできました🐈

ネコちゃんにお得な情報や必要な情報などをお送りいたしますので、

ぜひポチッとしておいてください😊

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🐶☀️夏の獣医師体験☀️🐶

こんにちは☺️

 

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きそうですね🥵

 

7月・8月に行われたキッズ獣医師体験のご報告をいたします✨

今回は低学年の部と高学年の部に分かれて開催しました☺️

 

低学年さんはわんちゃん・ねこちゃんの身体検査についてをメインに

実際に聴診器を使って心臓の音を聞いてみたり、

おやつをあげたり✨

 

クイズコーナーも✨例えばこんなクイズが出ました❣️

Q.わんちゃんが食べてはいけない食べ物は?

①ぶどう ②チョコレート ③たまねぎ

答えは・・・

①②③全部です✨わんちゃんはぶどうもチョコレートもたまねぎも

食べてはいけません🙅‍♀️

Q.ねこちゃんがわからない味はなんでしょう?

①苦み ②甘み ③酸っぱい

答えは・・・

②の甘みです✨

こんなふうに大人でも難しいクイズにみんな一生懸命答えてくれました☺️

みなさん和気あいあいと楽しそうに参加してくれていてとっても

嬉しかったです😆💕

 


高学年さんは縫合体験と実際に電気メスを使ってお肉を切ってみました👨‍⚕️👩‍⚕️

こちらはとっても集中モード・・・さすが高学年の

お兄さんお姉さんですね🥺✨

 

↓縫合体験↓

 

↓電気メス↓

 

高学年の皆さんは先生の話をとっても真剣に聞いてくれていました☺️

将来は獣医さんになりたい!と教えてくれた方も・・・!

スタッフ一同応援しています😊✨

 

今回の獣医師体験が皆さんの夏休みの思い出になっていたら

とっても嬉しいです☺️💗

 

最後に今回の獣医師体験の様子をまとめた動画を作成しました😳

ぜひご覧ください🎶

 


www.youtube.com

 

 

SUBシステム

先日、SUBシステムの勉強会へ出席してきました。

 

日本大学の浅野先生より直々にSUBシステムの設置手技や起こりやすいリスクなどを学ばせていただきました!

 

 

SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)システムとは、尿管閉塞などの尿管のトラブルに対して、尿管とは別に腎臓と膀胱をつなぐ腎臓ー膀胱バイパスを設置する治療法です。

 

人と同様に犬猫も尿は腎臓で作られます。腎臓で作られた尿は、尿管を通り膀胱に蓄尿します。

 

     

 

ただ、ネコちゃんの尿管は非常に細く、尿路結石や結石通過時の炎症により閉塞を起こしてしまうことがあります。

 

そして最近はフードのトレンドの影響もあるのか、腎結石、尿路結石、膀胱結石が結構多く見られます。さらに厄介なことに、以前はフードを変更することで『溶けていた結晶』ストルバイト結晶がほとんどでしたが、最近はフードを変えても『溶けない結晶』シュウ酸カルシウム結晶がかなり多く見られています。

 

 

 

人と同様にワンちゃん、ネコちゃんも腎臓は2個ありますが、すでに片側の機能低下が起きていたり、両側腎臓に問題が起きると急性腎不全に陥るために緊急的な処置が必要になるケースもあります。

SUBシステムでは腎臓から出た尿はポートを通り、尿管とは別のルートを通り膀胱に流れ込みます。
尿管断裂や術部からの尿の漏れのリスクを回避出来ます。

また、ポート部から砂状の結石や細菌感染に対しての洗浄を行う事が可能なため、再閉塞のリスクを軽減する利点があります。

ただし、それらのリスクを完全に回避することは難しいため、少しでもリスクを軽減するため定期的な洗浄が必要になります。

 

SUBシステムにもメリットデメリットがあるため、全ての子が適応!というわけではありませんが、SUBシステムがあれば助かったかもしれない...という経験もありました。

少しでも皆様と動物たちが長く楽しく過ごせるように今後も精進いたします。

 

下部尿路疾患に関してはこちらもご覧ください❗️

猫に多いおしっこトラブル、下部尿路疾患について

 

近医の方でSUBシステムが必要!という先生からのご紹介も受けています。

紹介フォームは現在作成中ですので、病院のLINEにご連絡いただくか、緊急の場合は直接お電話いただければと思います。

TEL:046-206-4539

休診日:木曜終日、日・祝午後

 

komorebipetclinic-news.hatenablog.com

 

高齢のネコちゃんに新しいお薬ができました🐈

高齢のネコちゃんにいいお知らせです🐱

猫の変形性関節症(OA)に伴う疼痛の緩和を目的とする新しいお薬「ソレンシア」が発売されました!

変形性関節症(OA)とは、肘や膝、股関節などの関節軟骨が傷ついたり変形して、痛みで動きにくくなる慢性的な疾患です。

 

ネコちゃんでは6歳以上になると60%、12歳以上でなんと90%がOAによる関節の痛みがあると言われています。

また別の報告では10歳以上で80%以上がレントゲン上での変化が認められたとの報告もあります。

 

人でも中年齢あたりから、腰や膝の痛みが出ますよね?💦           

もちろん犬や猫でも高齢になることで関節の痛みが出てきます。慢性的な痛みは体だけでなく、不機嫌になったり、気性が荒くなったり、精神的にもダメージを与え、生活の質も落ちてしまいます。

 

ただネコちゃんはワンちゃんと比べて『痛みを隠すのが非常に上手な生き物』で症状が分かりにくいのが実情です。

また高齢になってくると『老化の兆候の1つ』という認識で飼い主さん自体も気付きにくい疾患です。

 

そのため、まず最初に猫ちゃんの痛みに気づいてあげる必要があるのです👀

こんな行動が見られたら、あなたのネコちゃんも痛みに悩んでいるかもしれません🐈

症状は必ずしもこれだけとは限りませんので、気になる症状があればまずはご来院ください。

 

ソレンシアに関して

「ソレンシア」の有効成分フルネベトマブは

慢性疼痛に関与するNGF(神経成長因子)のモノクローナル抗体というもので、

NGFに結合し、痛みの伝達を妨げることにより関節の痛みを緩和します。

月に1回の注射なので、毎日の投薬が必要なく、これまでOA治療の中心であった、非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)とは作用機序が異なり、腎臓、肝臓、胃腸の負担が少ないお薬です。

 

 

 

株式会社APOLLO デジタル技術の活用及びDX推進の取組状況

当院は「動物に優しく、人にも優しい病院」を基本理念とし、「優しい獸医療」を動物たちに届けるためDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に展開し、効率かつ速やかで動物たちに負担の少ない獸医療を実現します。

 

うちの子、無駄吠えがひどいんです…そんな時どうする?

郵便配達の人に吠える、窓の外に見える人や自転車に吠える、散歩中にすれ違う人や犬に吠える…など、ワンちゃんの無駄吠えに悩んでいるご家族もいるでしょう。

無駄吠えとは、吠える必要のない場面で吠えることです。犬にとって“吠える”という行動はごく自然な行動ですが、それが人間にとって都合が悪い、対応に困る場合に“無駄吠え”と解釈されます。

以前は犬を番犬として庭で飼う家庭も多くありましたが、最近では大型犬もコンパニオンアニマルとして室内で一緒に暮らす人が増えました。こうした背景があるなかで、都会の集合住宅に住むご家族にとって、長い時間大きな声で吠えている無駄吠えは問題になることが多く、なんとか吠えるのをやめてほしい、と考えている方も多いのではないでしょうか。

無駄吠え(過剰咆哮)の原因・種類

なぜ無駄吠えをするのでしょうか。

それは、その子の性格や成長期の生活環境、今の生活状況が大きくかかわっています。もともと犬が吠えるのは自然な行動であり、犬種による遺伝もあります。吠える傾向にあるのはビーグル、ダックスフンドなどのハウンド種、ジャーマン・シェパード・ドッグなどの牧羊種、ミニチュア・シュナウザーなどのテリア種、チワワやプードルといった愛玩種などです

日本では欧米と比べて吠えることが問題視されがちですが、それは日本での飼育環境が背景にあると考えられています。どうしても日本では十分な生活スペースを確保することが難しく、エネルギー発散が不十分な場合、ストレスによって吠えるという行動につながってしまいます。また、子犬が母犬や兄弟犬と離れる時期が早いことも多く、不安を感じやすい、犬同士の社会化不足となった結果、吠えるという行動をとります。

犬が吠える目的には色々な種類があります。

なわばり意識、警戒
来客や宅急便など、家に来る人に対して吠える、散歩中に出会う人や犬に対して吠えることがあります。逆に挨拶行動や遊びとして吠える犬もいます。
恐怖
チャイムや花火など、音に対しての恐怖から吠えることがあります。
社会的促進
他の犬の吠え声につられて吠え始めるケースです。元々群れで生活していたため、他の犬が反応する姿を見て同じ反応をします。
要求や自己主張のため
家族が帰宅した時、散歩やご飯を要求する時、遊んでほしい時などに吠えることがあります。
痛み
痛みを訴えるために吠えることがあります。
分離不安
家族と離れることに対して極度に不安を感じることで、飼い主さんが外出する準備をすると落ち着きがなくなり、外出中に吠え続けることがあります。
昼夜逆転の生活、グルグルと徘徊する、呼びかけに反応しない、などの症状がある認知機能不全のことを言います。この認知症の症状に、何かきっかけがあるわけではないのに吠え続ける、といった行動をすることがあります。

治療

治療はその子の行動をよく知ったうえで個々の対応が必要となることが多いため、全てが以下に当てはまるわけではありませんが、いくつかの例をあげます。なお、痛みや認知症などによる吠えについては行動学的修正ではなく、疾患そのものへの治療介入が必要になるものもあります
 
 

治療の一例① ~コマンドに従う~

ご褒美(おやつ)を使いながらワンちゃんに楽しく、お座り、伏せ、待てなどのコマンドに従うことを教えます。この“コマンドに従う”ことが出来るようになると、無駄吠え対策にも使うことができます。

例えば散歩中に出会う犬や人に吠えてしまう場合、犬や人との距離はしっかりあけた上で、吠える前にお座り、などのコマンドを出してご褒美を与えます。そのまま継続しておやつを与えれば、他の犬や人よりもおやつに気を取られ、吠えずにその場を終わらせることができます。これを繰り返すうちに、他の犬や人の存在に気付いても吠えずにご褒美を待つようになります。
コマンドに従うことをどうやって教える??
おやつを爪ほどの小さいサイズにして用意し、片手でいくつか持ち、その手は後ろに回して隠しておきます。その状態で「お座り」とコマンドを出し、そこでワンちゃんがお座りをすればすぐに褒めてご褒美をひとつ与えます。もし、本来ならお座りができるワンちゃんなのに興奮してコマンドに従ってくれないようであれば、一旦終了します。おやつは絶対に与えずに、ワンちゃんが落ち着いたら同じことを再開してみてください。

こちらの出すコマンドに反応したらご褒美、というのを何度か繰り返します。初めはできなくても、毎日少しずつ練習すれば出来るようになると思います。

ちなみにこの練習を終了するときには、最後はワンちゃんが必ず従うコマンドを指示し、成功してご褒美を与える、という方法をとり、楽しく終わらせてあげてください

治療の一例② ~刺激に対しての系統的脱感作、報酬を使った逆条件付け~

系統的脱感作とは、不安や恐怖を感じる事柄を、少しずつ段階的に暴露しながらその不安や恐怖を緩和していくことです。
玄関のチャイムが鳴ると訪問者に対して吠える場合を例に挙げてみますね。

玄関のチャイムに慣れてもらう方法
① ドアの見えるところで「おすわり」をさせ、出来たらご褒美をあげる
② 「まて」をその場所で教える(参考: https://wan-nyan-kurashi.com/dog/mate/
③ 「まて」をしている間録音したチャイムの音を小さい音で鳴らす
④ 「まて」のまま、吠えなかったら報酬を与える。吠えてしまったら、もっと小さい音にして②の「まて」からやりなおし。
⑤ 「まて」→ピンポン→吠えずに待てた→ご褒美 がうまくできたら、ピンポンの音を少しずつ大きくして③から⑤を繰り返します。
⑥ ドアの前で「まて」→玄関を開け閉めする→待てていたら報酬、吠えたらやり直し
⑦ 上記のように刺激を少しずつ足して録音したピンポンが鳴っても、玄関の所に行っても吠えずに「まて」ができるようにします。

実際に知り合いに呼び鈴を鳴らしてもらう練習
① 「まて」→協力者が呼び鈴を押す→「まて」を再度伝え、吠えずにいたら報酬
② 協力者には外にいてもらって何度も呼び鈴を押してもらい、都度「まて」をさせる→吠えなかったら報酬、吠えたら、「まて」のやり直し
③ ②の方法は興奮して難しい場合、犬が知っている人に呼び鈴を押してもらい、中に入ってその人に犬におやつを与えてもらう
④ 知り合いでできるようになったら、犬が知らない人に呼び鈴を押して入ってもらい、ご家族がおやつを与える。
⑤ 徐々におやつを与える前に「おすわり」「まて」をさせてから報酬を与えるようにする

治療の一例③ ~負の罰~

ご家族の気を引くために吠える場合には「あっ!」と言い、ワンちゃんの視界から消えるようにその場から立ち去ります。立ち去る時間は30秒以内で大丈夫です。これを要求吠えするたびに繰り返すことで、吠えると自分の大切なものが消えてしまう、と学習します。

さいごに

病院で診断して薬を飲めば治る、といった病気と違い、問題行動の治療は自宅でのご家族の協力が不可欠であり、長期におよぶことも多いです。自宅で実践してもらわなければいけない事もあるため、ご家族の苦労もあると思います。

それでも、問題行動がなくなれば、ワンちゃんとの絆はさらに深まり、お互いに楽しく過ごせるのではないかと思います。もしなにかワンちゃんの行動で困っていることがある場合、一度相談してください。一緒に解決方法を探していきましょう。